イエスとイエス・キリストの違い
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[企画特集] あなたの信じたとおりになるように
万民ニュース
第 116 号
8840
2012. 06. 24
「それから、イエスは百人隊長に言われた。『さあ行きなさい。あなたの信じたとおりになるように。』すると、ちょうどその時、そのしもべはいやされた。」 (マタイ8:13)
患難にあって困難に陥り、抜け出す方法がないように見えるとき、神がとても遠くにおられ、まるで自分に御顔を背けておられるように感じることもあります。ある人は「ここにいる私のことを知っておられるだろうか?」と思ったり、祈っていても「私の祈りを聞いておられるだろうか?」と疑ったりもします。全知全能の神に対する信仰が足りないのです。
ダビデは人生のあらゆる逆境を体験しましたが「たとい、私が天に上っても、そこにあなたはおられ、私がよみに床を設けても、そこにあなたはおられます。私が暁の翼をかって、海の果てに住んでも、そこでも、あなたの御手が私を導き、あなたの右の手が私を捕らえます。」と告白しました(詩篇139:8-10)。
このように、創造主なる神は時間と空間を超えて、全宇宙万物を統べ治めておられる方です。人のほうからは世が広くて遠いとだけ感じられても、神のほうからはそんなことは何の問題にもなりません。神が初めの声を発せられれば、時間と空間を超えて全世界に働かれるので、おできにならないことがありません。
<イザヤ57:19>に「『わたしはくちびるの実を創造した者。平安あれ。遠くの者にも近くの者にも平安あれ。わたしは彼をいやそう』と【主】は仰せられる。」とあります。ここで「くちびるの実を創造する」とは、神が一度言われたことは必ず成就することを意味しています(民数23:19)。
1. 2003年ロシア連合大聖会
2. イ・ジェロク牧師
3. 病床のシンシア
4. シンシアの写真の上に按手祈祷
5. 元気になったシンシア
6. 霊の空間を通って出てきたトンボ
7. 初めの光
8. 奇蹟のムアンの甘い水の泉
神が発せられる初めの声
創世記1章を見れば、創造主の神は初めの声を発して、天地万物を創造されました。「光があれ。」「天の下の水が一所に集まれ。かわいた所が現れよ。」「地が植物、すなわち種を生じる草やその中に種がある実を結ぶ果樹を、種類にしたがって、地の上に芽ばえさせよ。」「光る物が天の大空にあって、昼と夜とを区別せよ。」「水には生き物が群がれ。」「鳥が地の上、天の大空を飛べ。」と命じられると、そのまま万物が創造されました。
このように、神が初めの声で創造された天地万物には初めの声がしみ込んでいて、初めの声を発すれば、無生物であっても従います。それで、神の御子であるイエス様が初めの声を発せられたとき、無生物である風と波もすぐ収まり、なぎになったのです(ルカ8:24-25)。
それでは、人は初めの声を聞いて従うことができるでしょうか? ローマの軍将百人隊長はイエス様が発せられる初めの声を聞くことができたし、その声を通して時間と空間を超えた神のみわざを体験することができました。これは百人隊長が公義にかなう信仰と従順を所有していたので可能なことでした。それでは、初めの声を聞いて、求めるものは何でも答えられるためには、具体的にどうしたらよいでしょうか?
初めの声を聞いて答えられるためには
最初の人アダムは神のいのちの息が吹き込まれて造られたので、神のことばである真理だけを聞いて従っていました。ところで、アダムには、真理に従うのか従わないのか自分で選べる「自由意志」が与えられていました。これは神が、ロボットのようにどんなことにも服従する子どもを願われたのではないからです。
神はアダムに霊の知識である真理のみことばを教え、自ら神のことばに聞き従って、真心から神を愛する子になることを願っておられました。ところが、アダムは永い歳月が過ぎると、サタンに惑わされて善悪の知識の木から取って食べ、結局、神のことばに聞き従わなくなりました。すると神が「しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ。」と言われたとおり、霊が死ぬようになりました。霊が死ぬと、神が発せられる初めの声をそれ以上聞けなくなったのです。
<ローマ6:16>に「あなたがたはこのことを知らないのですか。あなたがたが自分の身をささげて奴隷として服従すれば、その服従する相手の奴隷であって、あるいは罪の奴隷となって死に至り、あるいは従順の奴隷となって義に至るのです。」とあるように、不従順の罪を犯したアダムと彼の子孫は、罪を支配する敵である悪魔・サタンの奴隷になってしまいました。敵である悪魔・サタンが操るまま、思って話して行い、罪に罪を加えて結局、死に向かうしかなくなったのです。
ところで、全知全能の神はアダムが罪を犯すことをすでに知っておられました。それで、世界の始まる前からイエス・キリストを備えて、時になるとこの地上に遣わしてくださいました。神の御子イエス様は人類のすべての罪を贖ういけにえとなって死なれ、三日目に死の力を打ち砕いてよみがえり、人類の救い主になられました。
これで<ローマ8:2>に「なぜなら、キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理が、罪と死の原理から、あなたを解放したからです。」とあるとおり、イエス・キリストを信じる者は誰でも聖霊を受けて、救われるようにされました。聖霊を受けた神の子どもは死んでいた霊が生き返り、神の初めの声を再び聞けるようになり、信じて従うと求めるものは何でも答えられる道が開かれたのです。
良い心を持っていた百人隊長の信仰
マタイの福音書8章には、信仰によって答えられたある百人隊長が出てきます。百人隊長は当時イスラエルを支配していたローマ帝国の指揮官のひとりで、下に百人の軍人がいました。彼はイスラエルのカペナウムに派遣されて、イエス様についての噂を聞きました。イエスという方が愛と善と憐れみのみことばを教えているというのです。心の良い百人隊長は、イエス様が人にはできない驚くべき不思議としるしも現されるという噂を聞いて、そのまま信じました。
その当時、イエス様の教えや力あるわざについて、人によってその反応が違いました。自分の信仰の固い枠によって、イエス様が現される神のみわざを見ても悟れず、かえってさばいて罪に定める人がいるかと思えば、イエス様を大預言者くらいに信じて従う人もいました。一方、イエス様が神の御子として救い主の使命を果たされるためにこの地上に来られた方であることを、心から悟って信じる人もいました。もし皆さんがイエス様の時代に生きていたなら、三つのうちどれだったでしょうか?
ヨハネの福音書9章で、生まれつき目が見えなかったが、イエス様に出会って見えるようになった人は「盲目に生まれついた者の目をあけた者があるなどとは、昔から聞いたこともありません。 もしあの方が神から出ておられるのでなかったら、何もできないはずです。」と告白しました。そして、イエス様が「わたしが父におり、父がわたしにおられるとわたしが言うのを信じなさい。さもなければ、わざによって信じなさい。」と言われたとおり(ヨハネ14:11)、イエス様についてもっと知るようになると、イエス様が救い主として来られた方であることを悟って、「主よ。私は信じます。」と言って、イエス様を拝しました。
ローマの百人隊長もこのような良い心を持っていたので、神を信じるイスラエル民族でもないのに、イエス様が行われたわざを聞いてそのまま信じ、イエス様のみもとに出て来ることができたのです。
9. 2002年インド連合大聖会
10. 祈りを受けて歩けるようになった
11. 祈りで息子を授かったイスラエルのリュドミラ
12. 2009年イスラエル連合大聖会
時間と空間を超えたみわざを体験した百人隊長
イエス様は百人隊長に「あなたの信じたとおりになるように。」という初めの声を発して、時間と空間を超えた神のみわざを施されました。その理由は何でしょうか? 百人隊長はイエス様への完全な信頼があったので、何を命じられても従う心であり、特に魂への真実の愛を持っていた人でした。
マタイの福音書8章を見ると、百人隊長がみもとに来て「主よ。私のしもべが中風で、家に寝ていて、ひどく苦しんでいます。」と懇願しています。自分の親や兄弟、子どもでもないしもべの苦しみを自分の苦しみとして感じて、イエス様のみもとに来たのですから、どうしてイエス様が感動せずにおられたでしょうか。イエス様は百人隊長に「行って、直してあげよう。」と言われます。すると「主よ。あなたを私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません。ただ、おことばを下さい。そうすれば、私のしもべは直ります。」と思いがけないことを言います。
百人隊長はその信仰が真実だったので、このように大胆に告白できたのです。また「と申しますのは、私も権威の下にある者ですが、私自身の下にも兵士たちがいまして、そのひとりに『行け』と言えば行きますし、別の者に『来い』と言えば来ます。また、しもべに『これをせよ』と言えば、そのとおりにいたします。」と言います。イエス様はこれに驚かれ、「わたしはイスラエルのうちのだれにも、このような信仰を見たことがありません。」とほめられました。
私たちも、神のことばに「しなさい」とあることはして、「してはならない」とあることはしないで、「守りなさい」とあることは守って、「避けなさい」とあることを避けたなら、何でも大胆に求めることができます。<第一ヨハネ3:21-22>に「愛する者たち。もし自分の心に責められなければ、大胆に神の御前に出ることができ、また求めるものは何でも神からいただくことができます。なぜなら、私たちが神の命令を守り、神に喜ばれることを行っているからです。」とあるからです。
時間と空間を超えた神の力あるわざ
<詩篇19:4>には、初めの声について「しかし、その呼び声は全地に響き渡り、そのことばは、地の果てまで届いた。」と説明しています。このように、イエス様の御口から出た初めの声も全地に響き渡り、そのおことばは地の果てまで届くので、距離の遠い近いにかかわらず、空間を超えて力が現れます。また、初めの声は時間を超えるので、一度言われたことばはなくならないで、今すぐでなくても、その人が答えられる器を備えたなら、そのことばどおりになります。
時間と空間を超えた神の力あるわざは、万民教会でも無数に現れています。韓国に来ていたパキスタンのマリア姉妹が妹の写真を持ってきて、祈りを依頼しました。その時、妹のシンシアは大腸狭窄症を伴ったセリアック病で命が危ないところでした。担当医師は、手術をしても成功する可能性が少ないと言ったそうです。そんな状況で私はシンシアの写真に手を置いて、切に祈りました。その時からパキスタンにいたシンシアの容態が好転して、すみやかに健康を回復しました。
このような時間と空間を超えた神の力あるわざは、2003年11月、ロシアのサンクト・ペテルブルクで開かれたロシア連合大聖会でも現れました。当時、聖会の実況が12の人工衛星を通して、ロシアをはじめヨーロッパとアジア、北米と中南米にまで150以上の国に、生放送または録画放送されました。また、ロシアの四つの都市と隣りの国ウクライナのキエフで、スクリーン聖会が同時に行われました。それで、家にいながらテレビで聖会に参加し、信仰によって祈りを受けた人々もいやされて、電話やEメールなどで証しを送ってきました。
たとえ同じ場所に一緒にいたのではないとしても、信仰によって霊の空間に一緒にいれば、初めの声を発するとき、同じようにみわざを体験します。神の御前に全き信仰と従順、真実の愛の行いを見せた百人隊長のように、時間と空間を超えて働かれる神の力を信じれば、求めるものは何でも答えられて、幸いな人生を歩むことができます。
1993年から2004年まで過ぎし12年間、ソウルで開催された「2週連続特別リバイバル聖会」では、毎年数多くの人がいろいろな病気やあらゆる人生の問題が解決されて、救いの道に導かれました。神は2004年でリバイバル聖会を終えるようにされましたが、これはまた新たな跳躍のためでした。神は私に霊の勉強を始めるようにされて、以前とは違う次元の霊の世界について教えてくださいました。初めはどういう意味なのかわかりませんでした。不慣れな単語も多かったのですが、神のみこころがあるのでいつかは悟れるだろうと信じて、聞き従って学んでいきました。
私は主のしもべとして召された後、神の力を授けられて多くの魂を救いの道に導こうと、ひたすら断食しながら主を呼び求めて祈りました。時には苛酷な暑さや寒さと戦いながら、十日、二十一日、四十日断食をしながら、昼も夜も神にすがりました。ところが、霊の勉強はそれとは比べられないほど厳しい訓練でした。どういう意味なのかわからないみことばを握って、それを理解するまで、まるでヤボクの渡しでのヤコブのように、切にすがって祈らなければなりませんでした。
これとともに血肉のからだもいろいろな現象で苦しみを受けなければならなかったのです。ちょうど宇宙船に乗って大気圏を抜け出した人が、地球と違う環境で過ごすためには多くの適応訓練を受けなければならないように、神が望まれる次元に至る過程で、いろいろと不思議な現象が現れたのです。しかし、神への愛と信仰によって毎瞬勝ち抜いていけたし、いつの間にか神の根本について、また愛と公義の法則について、多くの霊の知識が習得できました。それだけでなく、神が望まれる次元に近づくほど、授かった力も大いに加わりました。
神は終わりの時、人としては想像もできない最高の神の力によって、ご自身の摂理が成就されることを願っておられます。全世界に神の栄光を宣べ伝える救いの箱舟として大聖殿を建築し、イスラエルに福音が回帰するように働いておられるのです。2009年9月、私はイスラエルの中心部エルサレムのICC(国際コンベンションセンター)で連合大聖会を導き、「イエスがなぜ私たちの救い主であるのか」を大胆に宣べ伝えました。それだけでなく、この聖会はTBNロシア、CNLテレビ、エンラセ、GCNなどの地上波、ケーブル、衛星放送で、世界220か国以上に8言語で放送されました。
したがって、終わりの時が近づいていることを悟って花嫁の備えに努め、毎日たましいに幸いを得ているようにすべての点で幸いを得る祝福を受けますように。それだけでなく、神が摂理を成し遂げられることに尊く用いられる道具になり、思いきり神に栄光を帰されますよう、主の御名によって祈ります。
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