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[企画特集] 自分の心に耕した善は?
万民ニュース
第 105 号
7215
2011. 07. 24
神が望まれる真心になるためには、まず心に善を耕して、善を実践しなければならない。自分が思っている善でなく、神の御目に正しい善を心に耕すために、いくつかの基準を提示する。自分の心をチェックしてみよう。
神が望まれる善の段階に入れない理由
私たちがみことばを聞いて学んでも、心に善を耕して実践しないなら、かえってその知識が人をさばいて罪に定める道具になることもある。自分の基準で相手をさばいたりすると、その基準に合う人は認めて好きになるが、そうでない人は無視するようになる。相手の立場を理解するよりは、真理から外れた人だとすでに断定しているからだ。
このように間違った真理の枠が作られる一番大きい原因は、神の心が理解できないことにある。自分の立場からだけある面を見るので、他の立場から考えられなくて、自分が知っている真理だけをもって「正しい」と主張するようになる。これは神の心を悟っていないからである。
私たちはみことばを自分に適用するとき、「自分」が発見できる。それとともに火のように祈れば、間違った真理の枠が打ち砕かれて、神の心と善がだんだん悟れるようになる。
ダビデは、自分を殺そうとするサウル王に対して、何のわだかまりも持っていなかっただけでなく、かえって彼を感動させる善を持っていた。モーセと使徒パウロ、ステパノとピリポ執事は、悪い者のためにも自分のいのちが与えられる主の善を持っていた。
神が望まれる最小限の善の段階に入るためには、悪をもって悪に立ち向かわず、心にどんな悪い感情もいだいてはいけない。どんな状況でも心が揺らぐことなく、自分に悪を行って害を及ぼす人に対しても、何の悪い感情や思いも働かないのだ。
五つの項目でチェックする心の善
1. 認められなくてむなしくなったり、気を落としたりする心があるか?
ある人は、自分より祈ってもいなくて忠実に仕えてもいない人が、認められてほめられていると思うと、むなしくなって気を落としてしまう。または、時間と物質、心を尽くして忠実に仕えたのに、それに対する報いや実が与えられなければ失望することもある。これはそねみ、ねたみからから出てくる。
神は、悪を行う者や不正を行う者に対して、腹を立てたりねたみを起こしたりしないようにと言われた(詩篇37:1)。まして自分がしただけ認められず、ほめられないからといって、他の人をそねんだりねたんだりするなら、どれほど大きい悪なのか悟らなければならない。
神の御前に祈って、忠実に仕えて、使命を果たすのは、何かの代価を得るためでなく、認められたりほめられたりするためでもない。もちろん、神はこのように忠実な者には、この地上でもそれにふさわしい実をもって祝福される。たとえこの地上で目に見える祝福は受けられないとしても、将来、天国では必ず報いられるようになる。
これを本当に信じて望んでいる人なら、ひょっとして自分が忠実であっただけほめられなかったり、報いられなくても、決してむなしくなったり気を落としたりしない。役に立たないしもべの心(ルカ17:10)で、自分を愛して恵みと祝福を与え、天国に導かれる父なる神の働きをしたので、誰かが認めようが認めないがかまわないのである
2. 悲しむ心があるか?
自分の罪を悔い改める悲しみ、滅びに向かう魂のための悲しみ、神の国のための悲しみは神の御前にふさわしい。一方、自分が悪を持っているので悲しむことがある。自分の境遇を嘆いて、他の人と比べて自分が持っていないことを残念に思うのだ。
自分の悪を発見した時も、「私は良い親に巡り会えなかったし、良い環境で育たなかったから、こんなにしかならない」と他の人のせいにする。これには、そねんでねたむ心と神を恨む心が込められている。自分の悪を発見したなら、へりくだって低くなり、徹底的にたましいを砕いて罪を告白して、神の助けを求めようと悲しむ時に変えられる。
3. 譲る心なのか?
自分にとって莫大な損になっても、譲る心があるか? キリストにあって一つのからだであり、ひとりひとり互いに器官である私たちが、自分の主張だけをして、自分だけが一番大事だと言い張るなら、決して調和をなすことはできない(ローマ12:5)。互いに大切にし合い、譲り合う心でなければならない。この心は相手の利益を求める心にも通じる。
4. 相手の利益を求める心なのか?
「譲る」とは、自分に返ってくる利益をあきらめて、それを相手に回すことである。しかし、「相手の利益を求める」とは、その次元を越えて、相手がもっと認められてほめられるように、相手がもっと先んじられるように、自分を犠牲にしても助ける心である。すべてのことにこの心を実践するなら、その人は周りから愛されて認められるようになる。
5. 真理を喜ぶ心なのか?
真理を喜ぶ心になるためには、心からそねみ、ねたみ、憎しみを捨てなければならない。当て推量して人の陰口をたたいて、さばいて罪に定める姿はわずかでもあってはならない。さらに、自分より欠けているように思える人が認められてほめられる時も、喜ぶ心になってこそ、まことに真理を喜ぶ心と言える。
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