イエスとイエス・キリストの違い
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人体の神秘 - いのちの息といのちの種
万民ニュース
第 93 号
11807
2010. 07. 25
創造主の神は、永遠に変わらない愛を分かち合えるまことの子どもを得るために、驚くべき創造のみわざを施されました。これを読んで人を創造された神の本来のみこころとその深い愛が感じられますように。
「天地万物と人を造られた創造の摂理は神の愛の表れ」
「初めに、神が天と地を創造した。…神は仰せられた。『光があれ。』すると光があった。神は光を見て良しとされた。」(創世記1:1-4)
神は天地創造以前から、声を帯びた光のかたちで、初めの宇宙に存在しておられました(ヨハネ1:1、第一ヨハネ1:5)。永い歳月が流れた後、ひとりでおられた神は永遠に愛を分かち合うことのできるまことの子どもを得るために、人間耕作を計画されます。そして、人間の救いの摂理を全うするために、ひとりでおられた初めの空間を大きく四つに分けて、御父、御子、御霊の三位一体の神になられました。
つまり、三位一体の神がおられる空間、救われた神の子どもたちがとどまる空間、人間耕作に必要な様々な存在がいる空間、人を創造して耕作する空間を造られました。そして、地球を造って、天地万物を創造し、土地のちりで人を造られました。
「神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。神は彼らを祝福された。…」(創世記1:27-28)
このように、神がご自分のかたちに創造された人の姿は、どれほど美しくて愛らしかったでしょうか? 神は彼が万物の霊長として生きていけるように祝福されました。
「初めに造られたアダムは神が吹き込んでくださった『いのちの息』が全身を調節して、最上の状態だった」
「神である【主】は土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで人は生きものとなった。神である【主】は東の方エデンに園を設け、そこに主の形造った人を置かれた。」(創世記2:7-8)
創造主の神の御手から初めの光が出続けたので、土で人を形造ったら、そのまま完全な人の形になりました。土で頭を造れば完全な人の頭になり、からだを造れば、そのまま完全な人のからだになりました。どれほど驚くべき不思議なことでしょうか。しかも、神がアダムの鼻に「いのちの息」を吹き込まれると、心臓が動き始め、血が巡り、からだのすべての細胞が生きて働きました。脳も活動し始めて、見て聞くことができ、手と足を動かすこともできました。
[エゼキエル37章]にも、この「いのちの息」の働きが出てきます。これはたとえ幻で見たことではあっても、霊的な原理は同じです。神は干からびた骨に筋をつけ、肉を生じさせ、皮膚でおおわれました。そして、息を与えられると、彼らは生き返り、自分の足で立ち上がりました。七年患難中に殉教したふたりの証人が生き返る時も、「いのちの息」が入って働きます(黙示録11:11)。
このように「いのちの息」はいのちのみわざを起こす元であることがわかります。神が吹き込まれたいのちの息がアダムのからだで一番中心になる細胞核に入ると、アダムは生きて動き始め、神と交わることのできる霊的な存在になったのです。それで、アダムは霊の世界であるエデンの園に住むようになり、「いのちの息」はアダムの子孫に自然に伝えられました。
エデンの園にいるアダムの子孫は、宿って成長するすべての過程で、いのちの息の影響を受けました。からだの各部分を生成する細胞核がいのちの息の影響で一番良い形質だけを作るので、みな背も高くて、顔もきれいでハンサムです。皮膚は白いミルク色を帯びて、髪は金髪をしています。頭からつま先まで何一つ欠点がなく、完ぺきな姿をしています。
エデンの園の人は青年時代を少し過ぎるまで成長します。そして、ある時点になれば成長が止まりますが、それからは老化することもなく、その状態をそのまま維持して生きるようになります。これはいのちの息がからだを根本的に調節する細胞核を支配して従えるからです。ところが、アダムが罪を犯してからはすべてが変わりました。
「アダムが罪を犯して後、『いのちの息』は取られ、その痕跡である『いのちの種』だけが残った」
「神である【主】は人を取り、エデンの園に置き、そこを耕させ、またそこを守らせた。神である【主】は人に命じて仰せられた。『あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ。』」(創世記2:15-17)。
アダムはエバと一緒にエデンの園で生んで、ふえて、永い歳月を過ごしました。しかし、神のことばを心に留めなくて、自由意志の中で善悪の知識の木の実を取って食べてしまいました。神は罪を犯したアダムとエバからいのちの息をほとんど取っていかれて、小さい種のような痕跡だけを残されました。
これがまさに「いのちの種」です。神がいのちの息を取っていかれると、アダムは死ぬようになりました。霊の空間であるエデンの園から追い出されて、肉の空間であるこの地上で生きなければならなくなり、歳月が流れると老化して、結局、死んで墓に葬られました。それでも神がいのちの種をわずかに残されたので、エデンの園をなつかしがって、聞き従わなかった罪を徹底的に悔い改めて、天国に入れました。
それでは、不従順の罪を犯したアダムの子孫はどのようにして天国に入れるでしょうか? 愛の神は子どもが宿って6か月になった時に、霊の中にいのちの種を入れて、心臓の一番中心になる細胞核に植えつけられます。これにより、この地上に生まれるすべての人に、神の力が込められた初めの光を少し取って与えてくださるのです。それで、人は動物と違って、後の世があることを何となく感じます。
[伝道の書3章11節]に「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。」とありますが、人が永遠を思うのはいのちの種の働きなのです。
神が人を創造された時に立てられた人体の秩序
神は細胞核の中に、すべての遺伝情報が表示された「設計図」のようなDNAを置かれました。DNAはまるで糸のように長くつながっていて、これを染色糸と言います。そして、糸を糸巻きに巻いたように、染色糸でびっしりと巻かれています。このように染色糸が折り畳まれているものを染色体と言います。
人の細胞の中には、このような染色体が23対=46本あります。この46本の染色体の中に、その人の顔つき、身長、体質、皮膚の色など、全身の器官と機能についてのすべての情報が入っています。神は人の染色体の何番のどの部分にどの情報が入っているか知っておられます。
理解を助けるために、たとえてみましょう。オートメーション化された自動車工場があるとしましょう。第1ラインではエンジンを作って、第2ラインでは車体を作って、第3ラインではハンドルを作ります。この他にもいろいろな部品を作る生産ラインがあります。いくつかの生産ラインは一つに集められて、最後には自動車一台が完成します。すべての生産ラインの電気のスイッチを入れれば、それぞれの部品が同時に作られて、完成品になるのです。
細胞核の中にあるDNAとは、このようにオートメーション化された生産ラインのようなものです。それで、もし皮膚が傷ついたら、血が止まって、傷がいえて、新しい皮膚ができるように、その部分の細胞が働きます。
このように、人体は自分で回復できる力がある程度あります。しかし、ある限界以上はできません。それで、小さい傷は一定の時間が過ぎればいえて、新しい皮膚ができて治るけれど、大きい傷は跡が残ったりするのです。正常に回復できなかったということです。
しかし、神の力では、肉の限界をはるかに超えて回復できるのです。たとえば、三度のやけどを負えば、肉の方法では絶対に完全に回復できません。ところが、霊の方法ではいくらでも完全に回復できます。神がやけどによって損なわれた部位を新しく造ってくださればよいのです。
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