光として輝く_ 「神は光であって」シリーズ9
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神を愛する者
万民ニュース
第 154 号
3810
2015. 08. 23
「・・・心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。これがたいせつな第一の戒めです。・・・」 (マタイ22:37-39)
堂会長イ・ジェロク牧師
私たちが神を愛して信仰生活ができるのは、細やかな神の愛によるものです。自分で選んだようですが、実は父なる神の愛と導きがあったからです。みことばを聞いて悟って、祈って使命を果たすのも、そうできるように強くしてくださる神の恵みなのです。
このような神の深い恵みに心から本当に感謝して、神を愛する聖徒の生き方はどんなものでしょうか?
1. 何より神を第一に愛します
「私は神様を愛しています」と言う人の中には、心から神を愛する人がいるかと思えば、そうでない人もいます。神より家族や名誉、権勢、物質のほうを愛しているのに、自分なりに熱心に教会に通っているので、自分では神を愛していると思うのです。
もし神よりも大切に思うものがあるなら、神に向けられた愛が真実なものになれません。たとえば、ある人に切実な願いがあって、絶えず祈って断食して熱心に忠実に仕えます。恵みと感動が臨む時は、涙で愛を告白したりもします。ところが、時間が過ぎて自分の願いどおりにならないと、変わってしまうことがよくあります。
ひょっとして、心がさびしくなって、不平の言葉を吐き出して、祈って忠実に仕えることをやめるなら、これは神より自分のほうを愛する姿であり、神を愛するという言葉自体が真実なものになれないのです。神を愛するという告白が真実になるためには、この世のどんなものより神を愛さなければなりません。
ダニエルの三人の友だちは偶像を拝まなかったので、火の燃える炉に投げ込まれる危機に面しました。この時、彼らは「もし、そうなれば、私たちの仕える神は、火の燃える炉から私たちを救い出すことができます。王よ。神は私たちをあなたの手から救い出します。しかし、もしそうでなくても、王よ、ご承知ください。私たちはあなたの神々に仕えず、あなたが立てた金の像を拝むこともしません。」と告白しました(ダニエル3:17-18)。
全能なる神が救い出してくださると信じるだけでなく、もしそうでなくても、すなわち、焼け死ぬことがあっても、神に申し訳ないことはできないということです。つまり、ダニエルの三人の友だちにとっては、自分の命より尊いものが神だという意味です。皆さんはひとり子を渡してくださった神の恵みを思って「私の命より神様、主を愛しています」と心から告白できるでしょうか?
このような人はすべてのことに自分の思いや計画を先立たせるのではなく、みことばと祈りで神の望んでおられることをまず求めます。自分がしたくて好きなことより、神が喜ばれることを選びます。自分の利益より神の国に利益になることを求めます。どこで何をしようが神に喜ばれようとして、神のみこころを望んでおられることをいつも第一に考えます。働き人ならば、当然このような心でなければなりません。私たちが神を第一に愛して、すべてのことに神に喜ばれる生き方をするなら、神もただ受けておられるのではありません。
箴言8章17節に「わたしを愛する者を、わたしは愛する。わたしを熱心に捜す者は、わたしを見つける。」とあるとおり、私たちが神を第一に愛するなら、神も私たちを最高に愛してくださるのです。万軍の主である神に愛されるなら、それ以上うらやむことがどこにあり、できないことがどこにあるでしょうか。全能なる神の力で高くしてくださり、私たちの願いは何でも答えて、入る時も出て行く時も祝福してくださるのです。
2. 御霊の歩みへと導く牧者を愛します
真実の信仰がある聖徒は霊的ないのちの糧で羊の群れを養い、真理の模範を見せる、真実な牧者を自然に愛します。ただ好きで愛するのではなく、心から愛するようになります。世の人は理解できませんが、主にあって牧者と羊の群れの愛は世のどんな愛より濃いのです。真実な牧者はイエス様のように羊の群れのために自分の命まで渡すからです。
<第一テサロニケ2:8>に「このようにあなたがたを思う心から、ただ神の福音だけではなく、私たち自身のいのちまでも、喜んであなたがたに与えたいと思ったのです。なぜなら、あなたがたは私たちの愛する者となったからです。」とあります。使徒パウロは言葉だけで福音を伝えたのではなく、このように自分の命を惜しまないで聖徒に仕えました。それで、ガラテヤ地方の聖徒たちは、もしできれば自分の目をえぐり出して使徒パウロに与えたいとさえ思ったのです。また、使徒パウロを助ける弟子たちもやはりパウロをこの上なく愛しました。
<ローマ16:4>に「この人たちは、自分のいのちの危険を冒して私のいのちを守ってくれたのです。・・・」とあり、<ピリピ2:30>には「なぜなら、彼は、キリストの仕事のために、いのちの危険を冒して死ぬばかりになったからです。彼は私に対して、あなたがたが私に仕えることのできなかった分を果たそうとしたのです。」とあります。
このように使徒パウロの弟子たちは彼のために命さえ惜しまないほど、真実の愛をしたのです。この弟子たちには師の痛みがすなわち自分の痛みであり、師の願いがすなわち自分の願いでした。使徒パウロが牢に閉じ込められていた時は、そばで力と慰めになり、あるいはパウロの心をもって教会を巡って聖徒の信仰を固めたりもしました。
牧者の心はただ神の栄光を現わすことにあります。食べるにも、飲むにも神の栄光を現そうと願っていて、魂が救われて聖められ、祝福されることを望んでいるのです。まことに牧者を愛する人は自分を捨てて神の栄光のために生きて、他の魂を救って真理に導き入れようと、神の力を切に求めるようになります。
3. 魂への愛が濃いです
ある人は神を愛すると言いながらも、自分だけの信仰で終わることがあります。熱心に礼拝して祈るとは言いますが、魂の救いについては別に関心がありません。
しかし、神を愛して牧者を愛するなら、魂への心が切実になります。神と主が死にかけていく魂のゆえ、どれほど悲しんでおられるのか知っているからです。しかも心に善があれば、それだけ他の人に善を行うようになります。それで、自分が神と主にいただいた愛を何としてでも他の人にも味わわせたいと思うのです。弱い人々をまめに訪問して、困っている人々に力いっぱい施しをして仕えます。誰かがさせなくても、神の心、主の心、牧者の心をもって、神の国を顧みるようになります。使徒パウロがそうでした。
<第二コリント11:28-29>を読むと、魂への彼の愛がどれほど濃かったのかがよく書かれています。彼は「このような外から来ることのほかに、日々私に押しかかるすべての教会への心づかいがあります。 だれかが弱くて、私が弱くない、ということがあるでしょうか。だれかがつまずいていて、私の心が激しく痛まないでおられましょうか。」と言いました。まさに神を愛するなら、魂のためのこのような愛の告白が出て来るべきなのです。
愛する聖徒の皆さん、
聖書には数多くの戒めがありますが、大切な第一の戒めは神を愛することです(マタイ22:37-39)。全知全能なる神が人間を創造して、歴史をつかさどられるのも、神を愛する子どもを得て、永遠の天国で一緒に生きようとされるからです。
このような神の心を悟って、さらに神を愛することに励みますように。そして、心から神を第一に愛して、自分を御霊の歩みへと導く牧者と一つになって、他の人々にも愛を行う幸いな聖徒になり、神に大いに栄光を帰しますよう、主の御名によって祈ります。
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