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光として輝く_ 「神は光であって」シリーズ9
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光である神は、ご自身の子どもたちが明るい太陽のように真理の光で暗い世を明るく照らすことを望んでおられる。 ...
       
 
  
 

どうして、私は神に罪を犯すことができましょうか

万民ニュース   第 117 号
5458
2012. 07. 22


「ご主人は、この家の中では私より大きな権威をふるおうとはされず、あなた以外には、何も私に差し止めてはおられません。あなたがご主人の奥さまだからです。どうして、そのような大きな悪事をして、私は神に罪を犯すことができましょうか。」(創世記39:9)


ロッキー山脈の標高3000メートルで育つ木は、吹きすさぶ風のせいで真っ直ぐ育てなくて、ひざまずいているような姿をしています。ところが、この木を使って世界的に名器と言われる、最もよく共鳴して美しい旋律を奏でるバイオリンを作るそうです。一番劣悪な環境で偉大な作品が誕生するのです。
ヨセフの生涯もそうでした。彼は十七歳で兄たちのねたみにより他国に奴隷として売られ、多くの試練にあいましたが、ただ正しい道だけを歩み、三十歳にしてエジプトの統治者になりました。現実的には栄えないように見えましたが、すべてのことに神に頼ると、神は彼を高めて、最も栄える道に導かれたのです。


1. 正しい道を追い求めて誠実を養ったヨセフ

ヤコブは年寄り子であったヨセフをほかの息子より愛して、彼にだけそでつきの長服を作ってやっているほどでした。父がヨセフをえこひいきすると、他の息子たちはねたむようになりました。その上、幼いヨセフが人の気も知らず、兄たちの悪いうわさを父に告げたので、兄たちはさらに彼を憎みました。
ある日ヨセフが夢を見て、自慢しました。その内容は、畑で束をたばねていたら、突然、ヨセフの束が立ち上がり、兄たちの束が回りに来て、自分の束におじぎをしたというのです。また、太陽と月と十一の星が自分を伏し拝んでいる夢を見たと言いました。この話を聞いて、兄たちのねたみと憎しみはさらに大きくなりました。結局、兄たちはヨセフをイシュマエル人に売ってしまいます。彼はヨセフをエジプトへ連れて行き、ポティファルの奴隷としてヨセフを売り渡しました。
ヨセフは裕福な家庭で父に特別に愛されていましたが、一日にして異国の奴隷という身の上に転落しました。しかし、彼は兄たちを恨んで挫折しなかったし、ただ神だけに頼って、与えられた人生を誠実に生きました。主人の財産を大切に思って、心を尽くして管理しました。すると主人のポティファルが彼を信任して、その家を管理させ、全財産をヨセフの手にゆだねるほどになりました。
神は真実で誠実なヨセフとともにおられ、彼のすることすべてを成功させてくださったのです。それだけでなく、ヨセフがポティファルの全財産を管理した時から、家や野にある、全財産の上に祝福があふれました。
さて、ヨセフに試練がやって来ました。体格も良く、美男子であったヨセフを、ポティファルの妻が誘惑して、毎日「私と寝ておくれ。」と言ったのです。するとヨセフは「どうして、そのような大きな悪事をして、私は神に罪を犯すことができましょうか。」と言って、いつも拒みました。
そんなある日、家の中に、家の者どもがひとりもいなかったとき、ポティファルの妻がヨセフの上着をつかんで、「私と寝ておくれ」と言いました。これを振り払おうと、ヨセフはその上着を彼女の手に残し、逃げて外へ出ました。恨みをいだいた彼女は、ポティファルが家に帰ってくると、上着を見せて、ヨセフが自分にいたずらをしようとしたと嘘をつきました。ポティファルは怒りに燃えて、事実確認もせずヨセフを捕らえ、王の囚人が監禁されている監獄に彼を入れました。
しかし、ヨセフは監獄の長の心にかなうようになり、彼はその監獄にいるすべての囚人をヨセフの手にゆだねました。監獄の長は、ヨセフの手に任せたことについては何も干渉しませんでした。すべてのことに正しい道を追い求め、自分にゆだねられたことに最善を尽くしたヨセフを、神は彼が何をしても成功させてくださり、行く所はどこでも認められて、かしらになる祝福を下さったのです。
これらのことの後、監獄にエジプト王の献酌官長と調理官長とが入ってきました。ある日、ふたりが夢を見ていらいらしていましたが、ヨセフがそれを解き明かしてあげました。数日後、ヨセフの解き明かしのとおり、調理官長は死ぬようになり、献酌官長はその献酌の役に戻りました。ところが、献酌官長はヨセフの恵みを忘れてしまいました。それから二年という歳月が流れました。


2. 神の祝福でエジプトの統治者になったヨセフ

ある日、エジプトの王パロは不思議な夢を見ました。最初の夢は、ナイルからつやつやした、肉づきの良い七頭の雌牛が上がって来て、葦の中で草をはんでいたが、そのあとを追ってほかの醜いやせ細った七頭の雌牛がナイルから上がって来て、つやつやした、よく肥えた七頭の雌牛を食い尽くすという内容でした。二番目の夢は、肥えた良い七つの穂と、東風に焼けた、しなびた七つの穂が出て来て、そのしなびた穂が、あの肥えて豊かな七つの穂をのみこんでしまうという内容でした。
パロは心が騒ぐので、人をやってエジプトのすべての呪法師とすべての知恵のある者たちを呼び寄せました。しかし、誰も解き明かすことができませんでした。その時やっと献酌官長はヨセフのことを思い出して、王に彼のことを告げました。王はヨセフを呼び寄せて、「私は夢を見たが、それを解き明かす者がいない。あなたについて言われていることを聞いた。あなたは夢を聞いて、それを解き明かすということだが。」と言います(創世記41章)。
ヨセフはパロに「私ではありません。神がパロの繁栄を知らせてくださるのです。」と答えて言いました。王の夢を聞いたヨセフは、神の御名によって夢を解き明かしました。つまり、七頭のりっぱな雌牛と七つのりっぱな穂は七年間の大豊作のことで、七頭のやせた醜い雌牛と東風に焼けたしなびた七つの穂は、その次のききんの七年のことであり、七年間のききんが非常にきびしいから、エジプトの地の豊作は跡もわからなくなると言ったのです。さらに、夢が二度パロにくり返されたのは、このことが神によって定められ、神がすみやかにこれをなさるという意味だと説明しました。
パロの夢を明快に解き明かしたヨセフは、今後の対処方法まで提示しました。さとくて知恵のある人を見つけ、その者をエジプトの国の上に置き、彼らにこれからの豊作の年のすべての食糧を集めさせ、七年のききんに備えるようにということでした。ヨセフの知恵に感心したパロは、彼にエジプト全土を支配させました。一日にして、ヨセフは強大国エジプトの王の次になる地位に上るようになりました。
それからヨセフは七年の豊作の間に数多くの食糧を集め、その食糧を町々にたくわえました。だから、七年のききんの時にもエジプト王の倉には食糧がいっぱいで、各地から糧を買おうとヨセフのところに来たのです。その人たちの中には、カナンの地に住んでいたヨセフの兄たちもいました。ヨセフは十七歳で兄たちのねたみによって奴隷として売られて来ました。他国で十三年の歳月を苦しみましたが、彼は兄たちを憎みませんでした。かえって、恐れる兄たちに「神はいのちを救うために、あなたがたより先に、私を遣わしてくださったのです。」と言ったのです。
このようにすべてのことを良い心で行ったヨセフは、イスラエル民族を導かれる神の摂理にあって大いに用いられたのです。


3.罪を犯さないだけでなく、罪を犯した人までも変えさせる人生

ヨセフのように神を認めて正しい道を追い求めると、自分でも罪を犯さないだけでなく、罪を犯した人でも変えさせることができます。私は牧会者として、誰に会おうと「どうすれば神様に栄光を帰す人になるよう導こうか」と考えています。仮に罪を犯した人がいても、「どうすれば神様の前で罪の壁を打ち壊すように助けようか」と方法を探します。すべてのことに神様の栄光を現そうと願っているので、仮に罪人であっても、変えられて祝福される方法を模索するのです。だから、角張った人も真理の人に変えられるなど、聖徒が信仰をもって日増しに成長していて、神様がさまざまな事故や問題から教会と聖徒を守られて、喜びと感謝の条件があふれるようになさるのです。

愛する聖徒の皆さん、
自分で罪を犯さないだけでなく、神の栄光のために生きることがどれほど神の御前に美しいことなのか、心に留めますように。ヨセフのように、どんな状況に置かれても罪を犯さないで、ただ神に頼ってすべてのことに誠実に行わなければなりません。また、自分の持ち場で人としての道を踏み行う心の良い人になり、すべてのことに栄えて思いきり神に栄光を帰しますよう、主の御名によって祝福して祈ります。


 

 

 
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